松任谷由実/経(ふ)る時 [Music]
本当に、久しぶりに・・・ブログを更新します(笑)
みなさん。ご無沙汰してます。
私は、元気です。
この数ヶ月・・・何も、ヤル気が、なく、ただただ・・・時間が過ぎて行きました。
自分自身、どうにもできない気持ち・・・
外へ外へ・・・じゃなく、内へ内へと・・・悩み、不安が押し寄せてきて・・・言葉になりませんでした。
久しぶりに、自分のブログを読み返してみて・・・紛れも無い・・・「その時」の自分がいる・・・。
そして、仲良くさせていただいてる方のブログを読んでいたら・・・
今の自分の目の前の本当のことを、このブログで、言葉にして・・・自分自身受け入れようと、思いました。
すごく、個人的な文章になりそうなんですが・・・・
少しでも、人に伝われば・・・ありがたいです。
ウチの嫁さんのお父さん・・・私からみれば・・・義父。
丁度、2年前、ウチの娘が、小学校へ入学した・・・その日に、血液の癌の為に、入院しました。
本人や、家族は・・・必ず治ると信じていました。
それは、私の母が、7年前に、「膵臓がん」で、余命2ヶ月と、言われて・・・今、生きているから・・・
「病は気から」!!
そう、今でも言っているから・・・
義父は、同い年のウチの母の言葉を信じていました。
仕事人間で、お酒が好きで、やさしい人でした。
いつも、自分のことより、家族のこと、孫のこと・・・心配する人でした。
私が、はじめて家に行ったのは、もう、16年前・・・
いつも、夕飯の時、酒を美味そうに呑んで・・・いろいろな話をしてくれました。
そして、結婚したいと言うと・・・なんの反対もなく・・・
「娘が選んだ男やったら・・・大丈夫や、信じている・・・」と、
硬く許してもらいました・・・。
だから、自分も、娘が結婚したい人を連れてきたら・・・信じて、許そうと、思っています。
転職の時も、自分のことのように、走り回ってくれて・・・今の会社を紹介してくれたり・・・
嫁さんが、流産した時の・・・悲しい顔や、ウチの娘が生まれた時のうれしい顔。
義父にとって、ウチの娘は、初孫で、たったひとりの孫だったから・・・本当に、かわいがってもらいました。
早く病気を治して・・・旅行に行きたいと、よく言ってました。
桜が満開の今年の春。
私の街は、桜が、とてもキレイな並木道が、あるのですが・・・
今年は、しんどいから行けないと・・・。
ウチの娘も楽しみにしてたのですが・・・
そんな時、また、入院する・・・と、聞き・・・ました。
嫁さんは、「今年の夏、昔、お父さんに連れてってもらった・・・伊勢の海に、みんなで、旅行に、行こう・・・」
と、言って・・・入院中の義父は、「外泊もらってでも・・・旅行行く!」
と、強く、強く、答えてくれました。
それから・・・2日後に、義父は、亡くなりました。
まったく、2日前は、普通に話していたのに・・・
気力で、前に進んで行く・・・そんな人間の強さを感じたのに・・・
次の日、ベッドから落ちていて・・・看護師もきづかないまま・・・床で寝ていたらしい・・・
それから・・・透析もできないくらい・・・
身体全身、痛がり・・・苦しみ・・・意識が、ほぼないのに・・・痛みが勝ってしまい・・・
ずっと、痛がりました。
そんな義父を目にして・・・もう静かに寝かせてやりたい・・・と、思いました。
自分の記憶で、死を目にしたのは・・・私が、高校生の時、祖母の死でした。
いままで、本当に、濃い身内が、亡くなるなんて・・・想像もつかなったから・・・死を受け入れるのに、
時間がかかったけど・・・医師の一生懸命の心臓マッサージを見ると・・・何か、人の中にある・・・
アツイものを感じ、おばあちゃんも、静かに、息を引き取ったと思うと・・・これでよかったんだと、思い、
死を受け入れました。
けど、義父の死は、その筋では、名医で、なかなかハッキリものを言わない・・・典型的な昔の医者で・・・
いろいろ薬をかえてばかりで・・・。
もう、今夜がヤマだと言っときながら・・・夜中、ずっと苦しみ、痛がり続けた・・・義父をおいて、家に帰り、
何度、ナースセンターに行っても・・・「先生は、朝の8時しか、出勤しませんので・・・」の繰り返し・・・
その間、ずっと苦しんだ義父を見て・・・もう何とも言えない気持ちになった・・・。
「早く楽にさせてあげたい・・・」
ただ、そんな思いでいっぱいでした。
名医も、想像つかない程、急変したので、本人も、慌てていたと思う。
自分の今までのキャリアに、「死なせたら」傷がつくと思ったのか・・・
今、思うと・・・新しい薬を使い、治れば・・・良し。
ダメなら・・・この遠い病院じゃなく、近くの病院へ転院させて、息を引き取らそうと思っていたはず・・・。
そんな思いをさす程、イヤな気持ち、イヤな考えになった自分がいた。
人って、やっぱり、誠意なんですよ。
誠意が伝われば、もう、それ以上・・・なんですよ。
でも、義母は、「いい先生だった・・・」と、言っていたので、もう、それ以上・・・
何も言えないと、思いました。
もう一度、あの、有名じゃないけど・・・桜並木を、見せてあげたかった・・・
そう思いました・・・。
そんな時、この曲を・・・思い出しました・・・。
水彩画のような・・・繊細な・・・日本の美意識を感じる・・・
美しい一曲です。
桜並木であるのを誰もが忘れていても
何も云わず やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし 季節はゆく
どこから来て どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も憎んだことも
今は昔
四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
「経(ふ)る時」・・・・松任谷由実
アルバム「REINCARNETION」のラストナンバーです。
アルバムを通して、非常に、流れのいい・・・ライトなサウンドなんですが・・・
意外に、ユーミンの詩の世界が、奥が深いです。
こうゆう素晴らしいアルバムは、今の若い人に、聴いてもらって、いろんなことを、吸収して
もらいたいです。
私も、中学生の頃、タイムリーじゃなかったけど、このアルバムを聴き、
サウンドのカッコ良さ、歌詞の深さにグッときました。
バラエティー豊かなリズムの中に、芯のある・・・考えさせられる・・・素晴らしいユーミンワールド。
何か、アルバム一周が・・・人生のような・・・そう、強く、思います。
ユーミンの新曲、「ダンスのように抱き寄せたい」・・・いろんな意見が、あるみたいですが・・・(汗)
私は、魂が震えるほど・・・いい曲だと、思います。
静かな熱さを、感じる名曲だと、思います・・・だから、ますます、ユーミンから、目が離せない!!
そう思います。
今回、この記事を、何度、書き直し、下書きファイルに、保存して、言葉を継ぎ足して、仕上げました。
この記事を最後まで、読んでいただきありがとうございます。
感謝です。
また、ゆっくり、ブログを再開させようと思っています。
気軽にコメント書いていただけたら・・・うれしいです・・・伝わる・届く・・・そう思うと元気をもらいます。
これから・・・また・・・よろしくお願いします。